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菜園コラム

家庭菜園に役立つ記事をお届けしています。

  • 執筆者の写真ガーデンノート編集部

スイートバジル(ハーブ)栽培記録 〜発芽編〜

 春の続報が次々と届くこの頃ですが、早くも畑の準備にとりかかる人々の姿が見られるようになりました。


 雪の下にあった畑の土が乾く間もなくまた雪が降るような状況ではありますが、作物の苗も今年は例年より早く出回る予感がしています。

苗に遅れをとらないよう、育苗にとりかかりたいと思います。



バジルの発芽作業


 ハーブの発芽には特別な環境は必要ありませんが、今回は室内からの開始になりますので、育苗トレーを使用しようと思います。

比較的発芽しやすい旺盛な種ですので直播でもかまいません。

ですが、今回は種まき培土に蒔く前に、水だけで発芽させる方法で実際の発芽の様子を観察したいと思います。


 一般的に発芽に良いとされる「水に漬ける」という作業ですが、何のために行うかというと、殻をふやかしてやることにより、芽を出やすくしてあげる為と言われています。

 硬い種子によっては推奨される方法ですが、一方で発芽率の高い種ではそれほど重要でなかったり、湿害に弱い種はダメになってしまうため注意が必要です。


 バジルの種は、黒い種皮に覆われたゴマより小さな種子で、指先で扱うのも気を遣う大きさです。

このサイズの種を畑に蒔く場合、ひとつひとつ蒔くのは困難ですので条まきしてしまいます。

その上水を吸った小さな種を蒔くとなると効率が非常に悪いですので、発芽率が悪くなければそこまでしてする必要もないと思っています。

 

 そんな訳で普通なら必須ではない作業ですが、今回はバジルの種の特徴を写真に収めるべく、水を含んだキッチンペーパーの上でそのまま発芽を行います。



 方法は簡単で、種が水に触れる程度の水道水に浸すだけです。あとは通気性を確保した蓋で保温してあげるといいでしょう。

すると、バジルの種子はこのように白い膜に覆われ、自ら保水し始めます。

さらに浸すとカエルの卵のように透明なゼリーに覆われた状態になります。

 これはバジルの種の特徴で、初めて見る人は種がかびてしまったようにも思えますが正常な状態です。

このように保水能力を持っているバジルの種ですが、やはり小さな種ですので発芽から発芽しばらくは乾燥に弱いため、定期的に水をあげましょう。

キッチンペーパーの上なら乾燥状態もわかりやすいですね。


 ところでこのゼリー状の部分ですが、調べたところによるとコンニャクの成分のようなものらしく、

近頃では「バジルシードドリンク」という健康食品も販売されているらしいです。

カエルの卵としばし気味が悪がられる一方で、タピオカドリンクのように好まれる不思議な種ですね。

 もちろん栽培用の種子は食用ではありませんので食べないでください。


 

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