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トマトの品種カタログを見ていると必ずと言ってよいほど入っている「桃太郎」。歴史が長いので「桃太郎〇〇」と品種も色々と出ているようですが、それぞれどんな特徴があるのでしょうか。桃太郎トマトの歴史と一緒にご紹介します。
トマトの歴史
そもそも開発のきっかけは高度経済成長期。だんだんと都市が発展し、産地から食卓までが遠のくようになった頃です。完全に熟したトマトを出荷すると輸送途中で傷んでしまうので、青いままで収穫・出荷していました。
ところがこれではおいしくないと話題になっていきます。
何とかしようと開発をした結果、できた品種が「桃太郎」。輸送中も傷みにくいしっかりとした肉質と硬さ、甘さが特徴です。
品種いろいろ
桃太郎ゴールド
スーパーではあまり見かけない黄色のトマトです。食卓の彩りが良くなるのが嬉しいですね。体内に吸収されやすいと言われるシス型リコピンを、赤玉トマトよりも多く含んでいます。
草勢はおとなしめで着果性がよいので、家庭菜園でも栽培しやすい品種です。
CF桃太郎ファイト
病気への耐性がすぐれている品種です。また、糖度が高く大きな実が特徴で、高糖度トマト栽培にも向きます。桃太郎ファイトと比べると草勢はおとなしめですが、その代わり栽培終わり頃までスタミナが長続きします。
ハウス桃太郎
名前の通り、冬から春にかけて収穫するハウス栽培に適したトマトです。冬越しは温度管理が大変ですが、チャレンジしたい人はいかがでしょうか。葉かび病耐性のあるCFハウス桃太郎という品種もあります。
ホーム桃太郎EX
作りやすいことから家庭菜園におすすめです。草勢は強めでスタミナもあることから、夏から秋にかけての露地栽培に向いています。ホーム桃太郎よりもさらに葉かび病に強くなりました。
実の大きさは200g〜210gほどで玉ぞろいと着果性がよいです。
さいごに
ご紹介した桃太郎シリーズはほんの一部で、これらを含めて現在20種類以上が販売されています。作りやすさではホーム桃太郎EXがおすすめですが、トマト自体作りやすい野菜ですし「特定の病気への耐性が欲しい」「甘い品種が良い」など好みで選ぶのも良いでしょう。
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