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夏野菜の代表格であるトマトですが、スーパーでは年中売られています。
これはもちろんハウスで育てているからなのですが、家庭で冬に育てて、冬を越させることはできるのでしょうか。
冬越し
トマトの冬越し自体は可能です。
実はトマトは多年草。ヨーロッパの方では、数年がかりでトマトを育てて収穫し続けているようなところもあるのです。木と言ってもいいような、家庭菜園ではまず見られない大きな苗になります。
問題
ではなぜ家庭菜園では冬越しをしないのか。
大きな問題として寒さがあります。トマトの適温は、昼は25〜30℃、夜は10〜15℃ほど。日本の冬の寒さで野ざらしで管理していては、とうてい冬越しはできません。そこでハウスを利用するのですが、家庭菜園の簡易ハウスで厳密な温度管理は大変です。
また、肥料も問題になります。トマトの勢いを衰えさせないように、適度に与え続ける必要があります。
このように、冬越しさせようとすると管理の難易度が格段に上がるのです。
トマト農家さんなど、トマトのスペシャリストでもない限り、自宅で冬を越させて来年も育てようとすることは難しいといえます。
わき芽
「難しくてもダメ元でやってみたい。」という方には、わき芽を使って冬越しさせる方法をご紹介します。
秋頃に出てきたわき芽を芽かきせずにストック、少し大きくなってきたところでカットし、挿し芽として育てます。気温が下がってきたらハウスや室内に移し、温度を上げて育てるのです。前述の通り肥料を適度に与えつつ様子を見れば、冬越しできる可能性があります。
さいごに
家庭菜園では難しい冬越し。冬の楽しみに挑戦するもよし、トマトは休んで別の冬野菜を育てても良し、気になったらチャレンジしてみるといいかもしれません。
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