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菜園コラム

家庭菜園に役立つ記事をお届けしています。

  • 執筆者の写真ガーデンノート編集部

塩水で育ったトマトとは

更新日:2019年3月17日



塩トマトというものをご存じでしょうか。

塩を振ったトマト料理ではなく、塩を利用して作られたトマトのことで、糖度が高いという特徴があります。

今回は塩トマトについてまとめました。


高糖度

塩水を利用するとトマトの糖度は高くなります。土壌に塩分が含まれていると、作物は水分を吸収しにくくなるからです。塩の量が多ければ多いほどこの傾向は強くなります。

つまり、わざわざ水やりで水を少なく与えなくても、水分をあまり吸収できないため自動的に少ない水分で育てたときと同じ状態になるのです。

水分が少なければ実に流れ込む水の量も減り、相対的に糖度が高くなります。


栽培地域

このような塩トマト、スーパーではまずお目にかかれません。実は熊本の八代地方など一部の地域でしか栽培されていないのです。また、フルーツトマトが話題になり始めた20年前頃から商品として出回るようになったため、歴史としては新しい部類に入ります。

1月から3月ごろの限られた時期だけ、JA八代や熊本うきなどで入手できます。


さいごに

この塩トマトを自宅で再現できるかといえばほぼ不可能です。家庭菜園の域を超えて、専門的な知識が必要になります。塩分が多すぎると植物はほとんど水を吸収できなくなって枯れてしまいますし、土が駄目になります。いわゆる塩害ですね。

ちなみに、塩の代わりに砂糖を使っても同じ状態を再現できますが、塩に比べて砂糖は量が必要になるためコストがかかります。また、塩を使った場合と同じく管理が難しいため、家庭菜園では厳しいそうです。




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